机の向こうで紫色の服を着た金髪の女性が聞いてくる。
「それで、あなたはどうしてそのようなものを造ったの?」
その言葉に私は若干言葉に詰まった。
「黙っていてはいけませんわ。これは尋問であり、これに答えなければ私は幻想としてあなた方を迎え入れることは出来ない」
「あなたは藤原妹紅という存在をしっているかしら?」
「藤原妹紅……」
はて、さて、と扇子を揺らして目の前の女性は物思いにふける。
「彼女の存在の本質を知っているかしら? 私と違い、人間の身でありながらどんな荷解きを重ねようとも、どんな危険、どんな危機的状況でも決して死なない」
「それがそんなに不思議なことなのでしょうか?」
「あら、妖怪にとっては人間の生というものは興味が沸かない様ね。はじめ私はこの存在を知ったのはとある学術的な研究を行っていたときだった。どんな高熱にも、絶対零度の中でも数ある固体の中から必ず生き延びる細菌を発見したの。それはどんな状況でも決して壊れることは無い。そして、それが同じように植物に、動物に、ひいては人間という存在にも発生していると私は考えたわ。発見までに要した時間は800年、私の生の中ではそこまで長くは無かったわ。けれどもそれから数百年の間、彼女を私は監視し続けた」
「数百年、ならあなたの言う妹紅という存在は妖怪や神ではないのかしら?」
私は首を振って答える。
「神や妖怪というだけで説明が付くのなら私はどんなに気が楽だったか、彼女の肉体はDNAの隅々に至るまで人間そのものだった。そして私はあるとき、私は彼女が恐ろしくなりその全身を焼いた。確かに彼女は紅蓮の炎に包まれて全身が焼け焦げた。しかし、私はそれから数十年後見つけてしまった。彼女がまた元の姿に戻っていることに、そして何食わぬ顔をして人間社会に溶け込んでいた」
「だからこそ造ってしまったのね?」
彼女は一枚の写真を私に見せてきた。それはまだ本来なら人の胎内で眠っている程の胎児の写真だった。それが入っているシリンダーには”カグヤ”という名前がかかれている。
「そう、それこそは藤原妹紅のあの恐るべき生命保持能力を似せて作った存在、”カグヤ”だ」
「そんな物を作って何がしたかったの?」
「私はただ知りたかった。月という浄化された土地でさえ人は過去に苦しみ、未来に絶望し、それすらも磨耗しそして何もなくなるという完全な老いからは逃れられなかった。しかし妹紅は違った。彼女は様々な社会的立場に、それもおおよそが悪夢とも言うべき死線の中に居ながらもその精神も肉体も決して磨耗させなかった」
「その死線にあなたが意図的に送り込んだと知ったらどう思うでしょうね?」
「いいえ、それならもうばれているわ。私は当時、この国で権力を伸ばしていた藤原という家系に近づいた。そして人格をある程度まで成長させたカグヤと妹紅私は見てみたかった。人でありながら人である存在を超えた存在、即ち異能生存体同士が出会うということが結果としてどういう事を引き起こすかを」
「なるほどその様子じゃああなたが望まない結果が出てきたわけね」
「結果として彼女達はその本質を私に再認識させただけだった。妹紅は本当に敵意を向けるべき相手を見つけ、そして”カグヤ”は私に寄生することで生きるという事を学んだ」
「あなたがそうさせたのじゃなくて?」
「異能生存体は時に利己的、時に利他的に行動し、そして最終的に生き延びる方法を獲得していく、それは私すらも巻き込むことに、私は、もう彼女達から逃れられることは出来ない。それこそもう無理なんだ」
「あなたの心労はお察しいたしますわ。けれども、そんな物に関ったことがあなたの運のつきだったわね」
「運のつき、という言葉こそおかしなものよ。私が彼女に関ること、これこそが彼女が自分を生きる為に生み出した異能生存体としての本能なのだからね」
「そう、ならばあなたが幻想郷に入る事は先の戦争とは無関係と?」
「ええ、私はならば続けなければならない、彼女という存在の研究を」
「そう、ならば、喜んでお迎えいたしますわ。ようこそ幻想郷へ、八意永琳」
「ええ、これからもよろしく八雲紫」
ダスチーさん:異能生存体
ダスティ=A@疲れた (2011-06-05 02:07:21)
うへ
カミソリの(人‾▿◝)~♥ ❤~(◕‿‿◕) (2011-06-05 02:07:21)
ダスディさんだが、いるのだろうか
カミソリの(人‾▿◝)~♥ ❤~(◕‿‿◕) (2011-06-05 02:07:22)
いた
Sphe (2011-06-05 02:07:46)
面白い発想だが、設定ずれ致命的じゃね?
ダスティ=A@疲れた (2011-06-05 02:08:02)
というか設定ガン無視しかしてない
カミソリの(人‾▿◝)~♥ ❤~(◕‿‿◕) (2011-06-05 02:08:23)
ちょっと読むの辛かった。
つくね@鈴 (2011-06-05 02:08:25)
設定はあまり気にしなかったなぁ。明らかにガン無視でしたし。
Sphe (2011-06-05 02:08:36)
あと、最後の四行、ああ と ええ とが並んでるぞー
Sphe (2011-06-05 02:08:47)
これは、要推敲かと。
ダスティ=A@疲れた (2011-06-05 02:09:03)
それは書いているときに残り時間1分きってたところかな
葉月 (2011-06-05 02:09:09)
うん
カミソリの(人‾▿◝)~♥ ❤~(◕‿‿◕) (2011-06-05 02:09:14)
こう言う系を、30分でやろうとしたのは凄いが。
Sphe (2011-06-05 02:09:27)
ま、せっぱつまると文章が壊れるのはよくわかる。 ワタシノモタブン……
葉月 (2011-06-05 02:09:30)
音が良くないですね
カミソリの(人‾▿◝)~♥ ❤~(◕‿‿◕) (2011-06-05 02:09:36)
だよね
かじつ (2011-06-05 02:09:40)
キャラが饒舌すぎるかな。
かじつ (2011-06-05 02:09:49)
含むべきところまで喋らせてしまっている気がするね。
カミソリの(人‾▿◝)~♥ ❤~(◕‿‿◕) (2011-06-05 02:09:52)
始めから壊れてます^p^
ぷらせぼ (2011-06-05 02:10:17)
(ボトムズって、ロボット物でしたっけ? 程度の認識なのです)
葉月 (2011-06-05 02:10:24)
セリフと地の文の割合の正解なんてものはないけれど
Sphe (2011-06-05 02:10:40)
せめて、どういういきさつあっての会話か、ってくらいは
葉月 (2011-06-05 02:10:40)
この文章だと、あまりにも情景が浮かんでこないですね
KASA (2011-06-05 02:10:43)
どこに大事な情報が欠かれてるのか、ちょいとわかりにくいですね
Sphe (2011-06-05 02:10:53)
話として成立させるに当たっては、必要かな、とか思った。
カミソリの(人‾▿◝)~♥ ❤~(◕‿‿◕) (2011-06-05 02:11:36)
開けた途端、ガバ!!って襲いかかって来たから、辛かったです……///
カミソリの(人‾▿◝)~♥ ❤~(◕‿‿◕) (2011-06-05 02:11:44)
って感じだった
Sphe (2011-06-05 02:11:49)
設定開示に終始しているような印象だからね。 もう少し、彼女らの”裏”が見たいような。
カミソリの(人‾▿◝)~♥ ❤~(◕‿‿◕) (2011-06-05 02:12:05)
すふぇさんの言った感じのことが分かれば良かったんだけども。
葉月 (2011-06-05 02:12:24)
そのための表情などが地の分で描かれていないからね
ぷらせぼ (2011-06-05 02:12:27)
受けた印象は、ダイジェスト版でした。
カミソリの(人‾▿◝)~♥ ❤~(◕‿‿◕) (2011-06-05 02:12:40)
こう言う感じの話は本当に難しいよねぇ……
Sphe (2011-06-05 02:13:37)
この設定を、どうやってssに調理するか、という感じかな。まだ生焼けっぽい。
KASA (2011-06-05 02:14:05)
あげあしっぽいけど、
KASA (2011-06-05 02:14:17)
机の向こうで紫色の服を着た金髪の女性が聞いてくる。、っていう一文が最初にあって、そして一番最後に
KASA (2011-06-05 02:14:33)
「ええ、これからもよろしく八雲紫」、ってはっきり名前いってると、
no1255 (2011-06-05 02:14:45)
異能生存体・・・
KASA (2011-06-05 02:14:48)
最初に別にぼかす必要なかったんじゃ、と。
ダスティ=A@疲れた (2011-06-05 02:15:03)
まぁそうだね
KASA (2011-06-05 02:15:36)
そうしちゃう雰囲気はなんとなく分かるけど、じつのところあんまり意味ないのでは、と。
ダスティ=A@疲れた (2011-06-05 02:15:50)
正直言えばこれは以前話してた大分昔に設定が既に既存の原作から離れてしまったので没にした話なので
Sphe (2011-06-05 02:15:51)
まあ、永琳の一人称だから
no1255 (2011-06-05 02:15:55)
とりあえずボトムズの本編大体見てる私はネタがわかるけれど
Sphe (2011-06-05 02:16:00)
まだ名前を聞いていない、という設定であれば
Sphe (2011-06-05 02:16:04)
ありだと思う。
かじつ (2011-06-05 02:16:05)
超絶押し鮨。
かじつ (2011-06-05 02:16:12)
よくぞこれだけ押し込んだ。
かじつ (2011-06-05 02:16:20)
以上。
葉月 (2011-06-05 02:16:32)
といったところで。
Sphe (2011-06-05 02:16:50)
次かしらん?